ごあいさつ
第44回京都府中途失聴・難聴者協会定期総会が、多数の役員、会員、関係者の皆様の御参加のもと、開催されますことを心からお祝い申し上げます。
貴協会におかれましては、昭和54年に前身の京都府難聴者協会を創設され、当事者と要約筆記者など支援者の皆様と一緒に、府内の中途失聴者、難聴者の抱える様々な問題に長きに渡って、積極的に取り組んでこられました。
その一つとして、本年2月に開催されました、「第2回きこえの懇談会」では、聴覚情報処理障害の当事者の発表や、職場の方々と一緒に働く環境を改善された取組など紹介され、同じ悩みを抱える皆様は、多くの示唆を得られたことと思います。
また、新型コロナウイルスの感染拡大によって、とりわけ聴覚に障害のある方々は、様々な御苦労をされています。貴協会におかれましては、透明マスクの試作・普及・啓発を行うとともに、ZOOM等のIT技術を取り入れるなどにより、コロナ禍に対応する意思疎通支援の方法を実践されてきました。聴覚障害を持つ方の視点で常に新しい取組や工夫をされていることに対し敬意を表する次第です。
京都府におきましても、感染拡大防止策を講じるとともに、遠隔要約筆記サービスを開始するなど、皆様の御協力を得て、聴覚に障害のある方のコミュニケーション支援に努めてまいりました。
今後も、聴覚や言語に障害のある方とない方とが相互に人格と個性を尊重しながら支えあう「聞こえの共生社会」を実現するため、全力を挙げて取り組んでまいりますので、引き続き皆様の御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに当たり、会員の皆様方の京都府中途失聴・難聴者協会のますますの御健勝と京都府中途失聴・難聴者協会の御発展を心から祈念いたしまして、私のお祝いの言葉とさせていただきます。
令和4年6月4日
京都府健康福祉部
部長長谷川学
お祝いのことば
この度、京都府中途失聴・難聴者協会の第44回定期総会が開催されますことをお慶び申し上げます。
京都府中途失聴・難聴者協会におかれましては、聞こえに不便を感じている方々、ひとりで不安を抱えておられる方々が、安心して地域社会に参加できるよう、福祉制度や支援機器の周知、学びや交流の機会を設けるなどの取組みに、大きな役割を果たされていますことに対しまして心より敬意を表します。
今年の2月には貴協会の協力を得て、「第3回耳のことフェスタ」をオンラインで開催、中途失聴者・難聴者のコミュニケーション支援や社会参加のあり方についてのパネルディスカッション、きこえを補う支援機器の紹介を行うことができました。
しかし、今なお続いている新型コロナウイルス感染症の影響により、ソーシャルディスタンスやマスク着用などの新しい生活様式での暮らしが広がっています。そうした暮らしの中で、聴覚に障害のある方から「外出できず、情報が得られない」、「マスク越しでは、唇が読めず会話の内容がつかめない」など、コミュニケーションに支障が出ているとの声を聞き、聞こえやコミュニケーション支援の必要性を強く感じております。
京都府で施行された「言語としての手話の普及を進めるとともに聞こえに障害のある人とない人とが支え合う社会づくり条例」に基づく、聴覚障害者を対象とする「聞こえとコミュニケーションのサポート事業」が始まって3年目になります。また、今年は京都府聴覚障害者協会が、日常生活用具を扱う事業所「みみ・京都」を開設しました。当法人も、業務の一部を受託し、日常生活用具の給付手続き支援や普及などに取り組みます。
今後も貴協会や関係者の皆さまとともに、当法人の理念である「すべての人々の社会への完全参加と平等」、「人々の豊かなコミュニケーションと言語(手話を含む)選択の自由が保障される社会」の実現に向けて努力していく所存です。
結びにあたり、貴協会のますますのご発展、ならびに本日ご参加の皆さまの一層のご健勝とご多幸を祈念し、お祝いのことばといたします。
2022(令和4)年6月
社会福祉法人京都聴覚言語障害者福祉協会
理事長高田英一
京都府中途失聴・難聴者協会第44回定期総会ご挨拶
2022年京都府中途失聴・難聴者協会の第44回定期総会にあたりまして、一言ご挨拶とお祝いを申し上げます。
本日、久しぶりにハイブリット形式ではありますが、このように綾部市民センターで開催されたことは、本当に嬉しいですね。
日ごろは、滝野会長をはじめ多くの皆さまに支援いただいておりますことに、お礼申し上げます。
長年会長を務めてまいりました佐野さんが退任いたしました。本年度から京都府要約筆記サークル連絡会会長に就任いたしました向井と申します。本日はお招きいただきましてありがとうございました。長年の佐野さんの労をねぎらっての交代で、力量も省みず大役を引き受けてしまいました。
皆さまのこれまでと同様の、変わらぬご指導とお力添えをよろしくお願い申し上げます。
さて、私どもも、本年度は4月10日、亀岡市においてサークル代表者が、2年ぶりに一堂に会して総会を持ち2022年度のスタートを切りました。今年度は23サークル307名でのスタートです。
また、2021年度京都府要約筆記者認定試験で、手書き12名(府10、市2)、パソコン7名(府6、市1)の方が合格され、共に要約筆記者として活動されることになりました。ご指導よろしくお願いいたします。
この2年余り、感染症の拡大の影響で、日本中がコミュニケーションをとる上で、あるいは事業の展開の上での課題に直面いたしました。このような状況のもとで貴協会が取り組まれたオンラインの活用、遠隔情報保障の必要性を京都府につよく要望され、派遣として認められるまで運動されてこられた経緯に頭が下がる思いです。
京都府はご承知のとおり南北に長く、一堂に会するのは困難です。この2年間の歩みを糧にして、手書きを含め、遠隔要約筆記制度の充実を皆さまと進めてまいりたいと思います。
皆さまと私たちは、よく言われますように、「車の両輪」として、各地で、さらには府全体で、いかなる課題が起きても手を携えて歩み続けていきましょう。
ひとつお願いがあります。私たち要約筆記者の成長には、貴協会のご意見やご指摘が必要です。
今後も忌憚なくご指導いただきますようよろしくお願いいたします。
あとになりましたが、貴協会の益々のご発展と、皆さまのご健勝とご多幸を祈念申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
本日はおめでとうございます。
2022年6月4日
京都府要約筆記サークル連絡会
会長向井章代
詳細はこちらのPDFファイルより閲覧できます。